アメノトリフネの失敗により
ムキイイイイイイ!
アメノトリフネ
あいつ何やってんじゃああ
アマテラスは、第二の使者
タケミカヅチを送りました。
こうして、
タケミカヅチは地上へと降り立ちます。
第1幕:タケミカヅチの交渉
タケミカヅチは出雲の国に到着しました。
そこには大国主命と
彼の子供たちが集まっていました。
盛大なもてなしと共に、
豊かな食事と地元の美酒が振る舞われました。
オオクニヌシ(大国主命)よ、
高天原(たかまがはら)よりの
使者として来た。
地上の国を譲り、
高天原の神々の統治を受け入れる
決断をしてほしい。
ようこそ、
葦原中国(あしはらのなかつくに)へ。
私はこの地を治めるオオクニヌシです。
遠路はるばるお越しくださり、
感謝します。
ぜひこの宴を
楽しんでいただきたい。
息子のコトシロヌシです。
ゆっくりして
いってください。
息子の
タケミナカタと申す。
さあさあ、
宴を楽しみましょう。
久しぶりだな
タケミカヅチ!
さあ、飲んで食べて
歌おう!
アメノトリフネ!!
きさま!
なぜそちら側で楽しんでいる!?
あ、俺・・・。
こっちで結婚して
家族と住んでるんだ。
超幸せだし
お前もそうしろよ!
きさま!
アマテラス様の使命はどうした!
アマテラス様は怒りで
暴れていらっしゃるぞ!
ひえ~!?
こわいこわい。
頼む!内緒にして!!
なんかつかまって、
すごい牢獄に入っていたって
伝えてくれ!
おまえ最悪だな!
言えるかそんな事。
もういい。
オオクニヌシよ!
酒も宴もどうでも良い!!
地上の国を譲る決断は出来たか!
いまこの国は
私だけのものではないのです。
子供たちとも相談しなければ
なりません。
お父上。
私は山や海を旅しながら、
この地を守ってきました。
しかし、タケミカヅチ様の言葉は
正しいと思います。
この地の平和をより永く続かせるには
高天原にお譲りし
より強大な神々に導かれる
必要があります。
ふむ。
良い心がけだな。
では、そのように・・・。
お待ちください!
私には納得できない!
この国を譲るなど、
父上にはふさわしくない決断だ。
高天原の神々の使者よ、
私はこの国の力を象徴する神です。
この地を譲るというのなら、
まずは力比べをしてみようではないか!
その実力を見極める必要がある。
私と力比べをしろ!
そうか・・・・。
仕方ないな・・・。
よかろう、
力で決着をつけよう。
おいおい!
物騒だな~
話し合いで解決しろよ~
うるさい!
しれっと暮らしてる
お前が言うな!
お前が話し合え馬鹿が!!
大国主命の長男、コトシロヌシは思慮深い性格で、
国譲りを受け入れましたが。
次男のタケミナカタは
強気な性格で、
この提案に反発しました。
そして、
アメノトリフネは
もうどうしようもない感じでした・・・。
第2幕:怪力を誇示するタケミナカタ
タケミナカタは、
堂々とその怪力を誇示し、
周囲に自分の力を示そうとします。
ぐおおおおおおお!
見よ、
この力を!
この巨大な岩を持ち上げることなど、
私にとっては容易いことだ!
力とはただの誇示ではない。
では、
お前の力を試させてもらおう。
タケミカヅチは、
静かにタケミナカタに近づき
彼の手を一瞬で掴みました。
ぐっ…何だ、この力は!?
どうだ?
大岩と同じように
俺の腕や体を持ち上げる事は
できるか?
くそっ
びくともしない・・・。
タケミカヅチは剣を地面に突き立て、
その剣の上に座ります。
私はこの剣の上にさえ、
安定して座ることができる。
これが、動の力と共に持つべき
静の力だ。
相手を壊し傷つける力だけが
真の力ではない。
周囲の神々は驚愕します。
その堂々たる姿に、
タケミナカタも完全に負けしたと
認めざるを得ません。
私の力では、
お前には到底敵わない……。
タケミナカタは、
悔しそうな表情を浮かべながらも、
降伏を宣言します。
第3幕:オオクニヌシの決断
子供たちの意見と
力比べの結果を見た
オオクニヌシは、ついに決断します。
タケミカヅチ殿
私はこの地を譲ることにいたします。
しかし、条件があります。
この地を守る神として
私を祀る(まつる)
社(やしろ)を建ててください。
ふむ。
もちろんです。
あなたの意志は必ず守ります。
え~!?
ちょっと!?
国譲っちゃうのおおお!?
俺ヤバくない!?
めっちゃ怒られちゃうんじゃない!?
うるさい!!
くっ・・・。
俺とお前で
説得したことにするから。
安心しろ・・・。
ありがとうタケミカヅチ。
ずっと君が大好きだったんだ。
オオクニヌシ様
あとで戻ってきますんで
妻にはすぐ!ほんとにすぐ戻ると
お伝えください・・・。
えっ!?
あ、は・・はい。
しかし、わたしたちもそのまま
住んでいいのですか?
どうなんだろう?
引っ越し?
いや~
大丈夫っしょ~。
引っ越しなんか大変だし~。
アマテラス様も
そんなに鬼じゃないっすよ~。
うるさい!
お前が適当に決めるな!!
と・・とにかく。
引っ越しはしなくていいです。
詳しくはまた、伝えに来るので。
とにかく、ゆっくりしていて
くれ・・。
すまんな、いろいろ。
いえいえ。
こちらこそ
配慮、ありがとうございます。
では、
ゆっくりここで
連絡を待たせて頂きます。
ははは。
こうして、
タケミナカタは敗北を認め、
オオクニヌシもまた
国譲りを受け入れる決意を固めます。
くおおおおらああああ!
オオクニヌシいいいいい!!
私はまだ許してなえぞおおおおお!
ヤガミヒメに土下座しろやあああああ!!
またま地面にめり込むまで
土下座し腐れやあああああこらああああ!
姉上!!
静かに!
まだ連絡が入ってない設定です!
知るかこらあああああ!!
子供に会いに行けやコラああああ!
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